よく見聞きする言葉だと思いますが、具体的にはどのような食事だと思いますか?
答えは、“主食・主菜・副菜がすべて揃った食事”です。
では、主食・主菜・副菜…これらは、それぞれどんな食品を指すのでしょうか?
今回はこのことについて、ご説明します。
主食とは、ご飯・パン・麺類を指し、糖質(体のエネルギー源になる)を多く含みます。
主菜とは、メイン料理となる、肉・魚・卵・大豆製品などを指し、タンパク質(血液や筋肉を作るもとになる)を多く含みます。
副菜とは、野菜・きのこ・海藻類を指し、食物繊維・ビタミン・ミネラル(体の調子を整える)を多く含みます。
これらのうち、どれか一つでも欠けると(主食なしなど)、栄養バランスの悪い食事となります。
食事を摂る上で注目されやすいのは“カロリー(正確にはエネルギー量)”かと思います。
摂り過ぎると体重増加に繋がるため、意識しなければなりません。ですが、エネルギーを摂り過ぎなければOKか、というとそうではありまあせん。体を作る上で重要なのは、エネルギーはもちろん、どのような栄養素をどれぐらい摂っているか、です。
例えば、糖尿病の方の中には、血糖値を上げたくない思いから、主食となるご飯を抜かれる方が時々いらっしゃいます。確かに、糖質を抑えることで血糖値は上がりにくくなりますが、糖質は脳の重要なエネルギー源で必要不可欠です。また、主食をなくすことでおかず中心となり、食塩過剰になってしまう問題もあります。
みなさんが普段食べていらっしゃる食事は、栄養バランスは良さそうですか?
私は栄養相談を行う上で、主食=〇、主菜=□、副菜=△と記号化してお話しすることがあります。3つの記号が揃っているか、ぜひチェックしてみてください!
栄養バランス良く食べることは、血糖変動にも大きな影響を与えます。
管理栄養士・糖尿病療養指導士 大西