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糖尿病、高血圧に合併しやすい心房細動

8/21(火) 心房細動と経口Xa阻害剤リクシアナについての院内勉強会を行いました。

 

心房細動は、心臓の心房が不規則に細かく震えることで,心臓の中の血流がよどんで、血栓(血液の塊)ができやすくなる不整脈です。心房細動は、一生の中で4人に1人が起こすといわれるような、身近な不整脈です。

 

心房細動によりできた血栓が心臓から脳に流れていき、脳の血管をつまらせると、脳梗塞を引き起こす原因となります。脳梗塞の原因はいくつかありますが、心房細動が原因の脳梗塞は重篤な場合が多く、5年生存率が20%をきっていますので重要です。

 

また、心房細動は、高血圧症、糖尿病、75歳以上、といったトマト内科に通院下さっているような方に起きやすい傾向があります。それだけに、トマト内科では見逃しがないように注意している疾患です。心房細動は心電図で診断します。1回の心電図検査ではわからないこともあり、その場合はホルター心電図という、日常生活をしながらの24時間心電図検査を行います。どちらの検査もトマト内科で行うことができます。動悸などを感じるときはご相談ください。

 

 

 

トマト内科で使っている

超小型ホルター心電図計

(24時間心電図計)

心房細動による血栓予防の薬、つまり血液サラサラのお薬がリクシアナです。血液を固まるのを防ぐことで、血栓をできないようにする予防薬なので、毎日きちんと服用することがとても大切です。飲み忘れたり、自己判断で飲むのをやめてしまうと、再び血液が固まりやすくなるため脳梗塞を発症しやすくなる可能性もあります。飲み忘れに気づいた時点ですぐに服用することが大切です。リクシアナは納豆の制限などもなく、飲みやすいお薬だと思います。

 

「血液サラサラの薬」の服用中は出血しやすく、出血すると止まりにくくなるので注意が必要になります。重大な出血が起こる恐れもあるので、服用中の予期せぬ出血や体調に変化があった場合はお知らせください。

 

いくつかある血液サラサラの薬、いずれも血栓予防効果は完全ではありません。血液サラサラの薬を飲んでいても、脳梗塞を疑う症状があるときは、大至急に脳のMRIの撮影ができる病院を受診することをおすすめします。

 

今回、心房細動について詳しく知ることができてとても勉強になりました。

 

事務 小林

脳梗塞を疑う症状