前回の記事で、栄養バランス良く食べることが大切、とお話ししました。
最近行った栄養相談の中で、改めてそれを痛感したことがあったので、ご紹介します。
以前、院長が投稿した“リブレ”の記事はご覧になったでしょうか?
リブレとは、グルコースモニタリングシステムのことで、血糖の日内変動を見ることができます。
トマト内科でリブレが導入されてから、今日まで数多くの患者さんが利用されています。1日の中での食事・運動により血糖
値がどうのように変動するかが可視化できるため、「この食事でこんなに血糖値が上がるんだね!」という驚きと共に、患
者さんそれぞれが食生活を見直す良いきっかけになっていると感じています。
そんな中、リブレを装着されている患者さんで、無意識で朝食を色々な食べ方をされている方がいらっしゃいました。
①「食パン・目玉焼き」
②「食パン・イチゴ」
③「食パン・目玉焼き・野菜サラダ・イチゴ」
...など。
みなさん、食後の血糖値が最も低かったのは、どの食事だと思いますか?(朝食前の血糖値は同程度のため条件は同
じです。)
答えは、③「食パン・目玉焼き・野菜サラダ・イチゴ」の全種類を食べた食事でした!
最も沢山食べているのに!?と驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この食事の中で糖質が多い食品は、食パン・イチゴです。この2つだけを食べると血糖値は急上昇しますが、タンパク
質食品である目玉焼き、そして野菜を組み合わせることによって、血糖上昇を抑えることができます。
このように、リブレでは、一般的に良いとされている食事療法が実際どのような効果をもたらすのかを検証することも可
能です。
毎食栄養バランス良く、が難しい場合もあると思います。できるところから、少しずつ見直していけると良いですね。
糖尿病療養指導士・管理栄養士 大西