糖尿病経口薬エクアとエクメットの院内勉強会がありました。
糖尿病治療の目的は高血糖状態が引き起こす様々な合併症の予防とまたは悪化させないことです。そのためにはインスリン作用不足を改善して、血糖値をできるだけ正常値に近づけることが大切です。
低血糖になりにくいDPP-4阻害薬は、糖尿病治療薬を使用している患者さんの7割以上で使用されるようになりました。エクアはこのDPP-4阻害薬です。
メトホルミンは肝臓でブドウ糖を作るのを抑え、筋肉でうまくブドウ糖を使えるようにします。特に肥満のある糖尿病患者さんの多くは、体内から分泌されるインスリンが十分に働くことができないために、治療にはとても有効です。メトホルミン単剤で血糖コントロールが不良となった場合の併用薬選択でエクア併用により、平均血糖変動幅を縮小し良好な空腹時血糖値、HbA1cの低下がみられました。
エクアとメトホルミンの配合薬がエクメットです。用法用量は1回1錠、1日2回朝・夕に服用します。糖尿病治療薬には食直前や服用の定められたお薬もありますが、このお薬は食前食後関係なく服用できますので忘れてしまったときは気付いた時点で飲むことができます。飲み忘れに気づいた時間が次の服用に近い時には1回お休みします。薬の副作用としては、便秘や下痢、悪心などがあります。
トマト内科では、スタッフが患者さん全員に医療面接を行います。面接の際に必ず体調や残薬の確認をしています。薬が変わって何か体調にも変化がないかやお薬がきちんと飲めているかどうかお聞きしています。それぞれの患者さんの生活に合わせたお薬の調整をしていきますますので、いつでもご相談ください。
看護師 日村